設定集

舞台

トゥナーロメグシェルト

通称南部。表向きは最強の軍事国家ハルケシスによる支配のもとで平和を保っている。しかし実際は地下ニグリュペスとハルケシスの間で「にらみ合い」が続いており、一触即発の緊張感が漂っている。

ハギァネロメグシェルト

通称北部。経済大国アリーグ、怪しげな宗教国エレアネス、軍国テレキスをはじめ、その他さまざまな権力がぶつかり合う。現代技術の最先端を担っている。しかしエレアネスとテレキスは国内情勢が不安定で、反乱やテロが盛んな、危険な状態にある。

モラメグシェルト

北部と南部を分ける巨大な壁。北部の治安維持のため、エレアネスによって建設された。唯一の公的な通路はインエモウツと呼ばれ、アリーグ、エレアネス、テレキスそれぞれの軍人数名が管理している。

ニグリュペス

地上と地下に分かれている。地上はのどかな村だが、地下は北部を凌駕する技術を有する超近代都市。地上と地下では起源が異なる。地下は数百年前から国家として存在するのに対し、地上は小さな集落でしかなかった。そこへ22代目のイグノアとその仲間が現れ、村となる基盤をつくった。

ジャンナ

南部の島。林の中にある村は、植物系専門の優秀な薬剤師を輩出することで有名。島の南側には木々が生い茂り、奇妙な生物が潜む森を形成している。独特な方言が話されるが、時代の流れとともに話者は大幅に減少した。

ハルケシス

南部を支配する大国。高度な兵器、謎に包まれた国家体制、徹底的な精神的・肉体的鍛練を乗り越えた兵士を従え、最強軍国の名をほしいままにしている。壁を隔てた北部からも警戒されるほどの大きな存在となりつつある。

アーグネソ

南部の港町。まだまだ小さな港だが、何もない浜辺からたった数年で今のような町に急速に発展した地区でもある。南部の船着場をすべて管理しており、誰でも自由に船を利用できるよう各港に複数の船を準備してある。

ダティル

貧しい集落。近辺に水がなく、緑の芽生えにくい大地にもかかわらず、村民は愚かな村長の命令によって留まることを強いられている。ディーザが一人で活動している頃から援助を受けている。村民は出稼ぎによって収入を得ているが、村長はその大半を没収するという暴君ぶり。

ネクリクス

数百年前に神によって滅ぼされた都市。周囲の都市や地域とは深く関わらず、山奥で独自の発展を遂げていた。地面の色が失われ、うっすらと地底が見えている。跡地には何者かによって石碑が置かれ、神々の謎めいた、残酷な行動を伝える。

フィラナ

かつて妖精がひっそりと暮らしていた緑地。旧不明体管理協会が妖精を駆逐する以前は、神隠しに遭う場所としてまことしやかに噂されていた土地である。妖精一族は人に害をなすエクセルスとして処理され、あっけなく絶滅した。

マテゥ洞窟

度重なる開拓と崩落の末、現在のような洞窟となった。数多くの人工的な空洞が存在しており、大昔から通路として、または秘密を隠す場所として利用されてきた。現在はハルケシスが管理下に置いているが、警備や検問をしているわけではない。

ハイア洞窟

灼熱地獄と称される真っ赤な洞窟。いたる所に赤い液体の池が存在し、これによって洞窟内の温度が高められている。電波を遮断する鉱石が洞窟全体に埋まっており、電波の種類によっては通信が困難になる場合がある。灼熱のため、生命力の低いエクセルスは生息していない。

神殿

数千年前に建設されたといわれている古代の神殿。神殿全体が非常に良い状態で残っており、仕掛けも動作する。アロー神殿と呼ばれることもある。この神殿を建てた文明がどのような神話を持ちどのような神を崇拝していたのかは不明だが、一部の言葉が解読され、方角を使用していたことがわかっている。

東の山

南部の広大な山脈で最も高い山。奇妙な生物が徘徊しているため、人はあまり寄り付かない。現在は山の中腹にダティルの暴君村長が住み着いており、自由気ままに暮らしている。山の地下奥底には巨大な物体「ゼガリネピネフィク」が浮遊し、これによって南部全体が裏世界として複製された。

旧フィーヴズ地区

かつてフィーヴズ地区が存在していた盆地の俗称。山に囲まれたフィーヴズ地区は犯罪者の隔離場所として認識されており、モラメグシェルトが完成するまでは北部の国々からも凶悪犯が送り込まれていた。しかしネクリクスの消滅と共にフィーヴズも崩壊した。時を経て歪んだ正四面体の巣窟となり、裏世界への入口を生成するまでに至った。

巨大建造物

地図には載っていない、巨大な建物。その正体は歪んだ正四面体。形状は全く異なるが、生態にかんして通常の歪んだ正四面体と類似する点があるため、このように判断されている。内部に空洞が生成され、そこへ体外から複製した空間を保存している。最深部には奇妙な、生命とも物体とも呼べないものが浮遊している。

裏世界

表世界のゼガリメピネフィクによって生み出され、その複製物によって維持されている。洞窟などは複製した当時の状態で残っている。裏世界にも巨大建造物が存在しているが、機能していない。活性化した3種類の正四面体が徘徊しており、生命体を検知すると襲い掛かってくる危険な世界。

ヘゲネ

邪神の暮らす地底世界。その存在を知る者は地上にはおらず、都市伝説のように扱われている。神界で生まれた邪神はすべてここに送り込まれ、人間のように生活している。地下深くにある空間のため、一日中暗闇に包まれている。法律や統治組織が存在しないため、治安が悪く殺伐としている。この環境になじめない者、不満な者は地上へ出て、人間に溶け込んで自由に暮らす。

人物

後日談も少々含まれております。

エウォーナ・オストリカ(24)

若い女盗賊。少々口が悪い。

【性格】

曲がったことが嫌いな、正義感の強い女。曲がった人間にはかなり厳しい。ディーザの言うとおりに行動してきたので、後先考えず突っ込むことが多い。トージーの口車に乗せられて組織に入会したり、イセダに友達になってもいいよと答えたりするのは、想像力がないうえお人好しだからである。面識の無い人と話すときはそっけないが、打ち解けた相手には笑顔を見せる。長い付き合いの相手ならスキンシップに近いこともする、ツンデレ。しかし長い付き合いの相手はディーザのみであり、彼はエウォーナを相手にしなかった。

【人生】

北部の国、アリーグで生まれる。 14歳の頃に両親を亡くしており、その際、盗賊のディーザに拾われた。はじめはディーザに対し反抗的な態度をとっていたが、共に行動しているうちに自分の知らなかった世の中を知り、盗賊として生きて弱い立場の人を助けるようになる。 エクセルス「凶風」によってディーザを亡くした。しかし復讐すると決めてからものの数日で復讐を果たしてしまう、デキる女。

[END OF REVENGE]

復讐を終え、組織との関係に区切りをつける。ディーザを失った代償は大きいが、それでも盗賊として自分の望むように生きてゆく決心をする。

[END OF HOPE]

いくらお人好しのエウォーナでも、見ず知らずの怪しい人物から「友達になってください」と頼まれても断ってしまう。簡単に見捨てられたイセダは激高し、エウォーナは地底の邪神世界に飛ばされ、その後の消息は不明。

[END OF EWOHNA]

イセダとともにトージーの元へ向かい、トージーによって殺害される。その後冥界で目を覚まし、ディーザと再会する。

【余談】

服は父親の形見。赤い球の髪留めは母親の形見。

【旧設定】

旧設定ではディーザ共々殺し屋。殺人犯を恨むソランがトージーと契約し、それによってトージーに殺害されるというものだった。

ノラン・イホラメア・リスカ(19)

おしゃべり好きな19歳の少女。とにかくしゃべる。胸につけているのは装備品「ノランのお守り」。

【性格】

知識を得て他人に共有するのを何よりも楽しむ。自分の話を聞かない人を嫌うが、たいていの場合は気づいていない。一度雑談を始めるとなかなか止まらない。暇さえあれば仕事中であろうと調べ物をしている。大先輩であるジュニを尊敬しており、ジュニのような施設内職員になることを目標に掲げている。自分のことを「準新人にしては優秀」と評価しつつも、目標に向かって頑張り続ける努力家。噂大好き男はノランの師匠であり、情報収集のノウハウは彼から教わっている。

【人生】

南部の村、地上ニグリュペスで生まれる。異端宗教の洗礼を受けているが、本人の記憶にはない。 仕事を探して放浪していたところ、偶然組織の入り口を発見し、自力で歪んだ正四面体を捕獲して入会した。記憶力がありマシンの操作が得意なので情報処理部に配属された。ミザクとチームを組んでいたことがあるが、ミザクの暗殺によりチームはすぐに消滅、一般事務係となる。しゃべるのが好きということで、一般事務係から総合受付係に異動。

[END OF REVENGE]

エウォーナの旅立ちに驚きつつも、その決心を尊重して明るく送り出す。

【余談】

地上ニグリュペス育ちという設定を利用して、「ノランの無断欠勤」というボツになったサイドイベントがある。ある日受付に向かうとノランの姿がなく、ヴィチナとソランと協力してノランを探すというもの。結局は申請のし忘れというオチ。

【旧設定】

スケベ。違いますよ!探求心が旺盛なだけですっ!

ソラン・ウデルワ(22)

製薬部の明るい女性。エウォーナのチーム内では本物の常識人である。

【性格】

天真爛漫。人を疑わない純粋さも持ち合わせている。常にポジティブ思考、なおかつ人の悪口を言ったことはない。純粋すぎるあまりエウォーナに呆れられたこともあるが、それも気にしていない。自分のできる範囲で人の役に立てればそれでいいと考えており、そのために自分は生きているという思想の持ち主。製薬部の業務の関係で2日に一度しか休憩できないが、文句ひとつこぼさない。

【人生】

南部の島、ジャンナ島で生まれる。優秀な薬剤師を多く輩出するジャンナの村の一人娘。本島(南部)で薬剤師を募集する怪しい求人を偶然手に入れ、組織に入会した。ジャンナ出身ということで即、製薬部へ配属。マノリーなどの薬品の調合法を会得し、2年かけて組織内利用な程までに安全なものにさせた。トージーに頼まれた薬品を落として大爆発を起こし、左脚と左腕を無くした。その後、高性能な義肢をつけた(ディフェンシブアーム)。

[END OF REVENGE]

エウォーナの旅立ちに驚きつつも、その決心を尊重して明るく送り出す。

[END OF EWOHNA]

エウォーナの死亡を決して認めず、最後までトージーに抗議した。しかし結局はどうすることもできず、嫌々認めた。

【余談】

植物は意思を有しておりそれを踏みにじることは決してあってはならないという主義。自分は植物と話すことができると信じている。

【旧設定】

幼い頃、殺人犯に両親を殺害されており、現在に至るまで殺人鬼を恨んでいる。邪神術を利用して偶然トージーと出会った際、「殺人鬼を全員殺してほしい」と願い、契約する。旧設定でのエウォーナとディーザは殺し屋なので、トージーに狙われ、最終的に二人とも死亡する。殺人鬼とは知らず、真面目に仕事をするエウォーナにあこがれていた。エウォーナが殺し屋だという噂も信じなかった。エウォーナが死亡して初めて、殺人鬼だったのではないかと疑うが、憧れの存在を失った悲しみのほうが大きかった。

ヴィチナ・アヌリカ(32)

大人の優しさと余裕を醸し出す女性。しかし時々妙なことを言ったりする。

【性格】

「フフッ」と笑う。常に冷静。驚いてもパニックにはならない。今でこそ丸くなったが、以前は自分勝手で血の気の多い危険な人間だった。そのことを含め昔の話をされることに対して敏感で、口を滑らせた者を容赦無く黙らせる。一方でエウォーナと昔の自分を重ねて見ており、復讐する意味について考えている。ジュニとはかつてチームを組んでいたことがあり、ジュニを最も信頼している。興味のないことはサラリと流す。

【人生】

北部の国、ニンドムダルで生まれる。 三姉妹の長女だったが、二人の妹を何者かに殺害された。犯人を追うため自ら犯罪を犯し、南部へ追放された。奇妙な生き物とそれを駆除している人物の噂を頼りにストニらと出会い、最年少で組織の創立者のひとりとなる。素行は悪かったがクーフレァに支えられながら仕事をしていた。

[END OF REVENGE]

復讐を果たしたエウォーナの心境を気にしていたが、はっきりとした感情を見せないエウォーナに疑問を持つ。同時に自分と似た境遇を持つエウォーナがいなくなることを残念に思っている。

[END OF EWOHNA]

組織の仕組みや決まりをよく理解しているため、エウォーナ死亡後の手続きが異常なものであることに気づく。トージーへの疑いを深めるが、問い詰めることはしなかった。

【余談】

本編に描写はないが、酒癖が悪い。暴力、ボディタッチ、キス、ゲップ、放屁、何でもアリである。酔ったヴィチナはジュニに寝かせられるまで止まらない。精神的な支えとして無意識的にジュニに依存しているが、それが表面に現れる機会でもある。酔うと口癖が「ウフフッ」になる。

トージー(スィーデ)(-)

組織のトップ。その正体は邪神。悪役だが、すべては自分の人生と組織のため。

【性格】

良い上司。エウォーナやヴィチナからは嫌われているが自分に自信過剰なため気づいていない。目的達成のための役者振りはなかなかのもの。マシンの操作は得意ではないので、最下層の出入口セキュリティを弱くしてある。自分の計画に自信があり、凶風にエウォーナを襲わせればディーザがかばうこと、ディーザの死後、「かたき討ち」と言えばエウォーナを組織に引き入れられることを確信していた。自身が邪神であることを隠している理由は、人間からの畏怖の視線と差別を恐れているから。根本的には、人間の中に溶け込み、好きなように生きてゆきたい、それだけである。

【人生】

Information does not exist on the AEKS server.

[END OF REVENGE]

賞金首かつ死体マニアの間で有名なエウォーナを手放すのは非常に惜しいと思いつつも、無理やり引き留めるのは不自然に思われてしまうため、やむを得ず門出を祝った。

[END OF HOPE]

イセダの勝手な行動で資金源を失い、落ち込む。頭の中では、ディーザの遺体の額を跳ね上げるか、自らがヘゲネに出向いてエウォーナを探すか、と考えている。

[END OF EWOHNA]

面倒なイセダをふさぎこませ、組織には殉職したとでも伝えておく。自分は大金を手に入れる。真実を知る者は自分自身のみ。すべて計画通り。笑わずに何をするというのか。

【余談】

三人の契約者とは、イセダ、死体商人、XXXXXのこと。死体商人も邪神であり、トージーとは古い付き合い。

ジュニ・マラカ(28)

寡黙でとことん真面目な女性。ヴィチナとは古い付き合い。

【性格】

二重人格を疑われるほどに、職種に応じたスイッチの変化が激しい。情報部業務の時はマニュアル通りの行動と発言のみをする。酒場での業務中はソラン以上に明るく、ノラン以上に馴れ馴れしい。ヴィチナを親友とみている。

【人生】

南部の国、ハルケシス出身。それ以上の情報は自らが隠蔽している。ヴィチナよりも若くして組織に入った。そのヴィチナとチームを組んでいたことがあり、身勝手な彼女に振り回される日々を送っていたが、ハルケシスとは全く異なる価値観を持つ人々がいる組織に感銘を受け、組織に一生を捧げる覚悟を持っている。

【余談】

お酒を一滴でも飲むと倒れる。しかしかつては受付と酒場のカウンターが統一されていたため、受付業務と酒場業務を兼任していた。違う意味でフラフラになりながら仕事していた。もしかすると酒の匂いで酔っているからあんなにテンションが高いのかも… ヴィチナに頼むとジュニが受付に登場するのは、ヴィチナがトージーに対し威圧的な態度で交渉したから。

イセダ(-)

友達を欲しがっている邪神。

【性格】

人との接し方を理解していない。人間関係に飢えており、友達を手に入れるために邪神でありながらトージーと契約する。一見落ち着いた物腰で話しているようだが、ねじ曲がった友人欲のせいで無意識のうちに危険人物感を醸し出してしまっている。ひどく感情的で、ささいな事でも激高する。友人交渉に失敗した時は特に顕著で、交渉相手は例外なくひどい目に遭う。目を付けた相手には異常なほど執着し、夢に干渉したり惜しみなく治癒魔法をかける。

【人生】

邪神化以前の記憶を失っている。邪神になった理由も忘れているので、目的もなく放浪していた。次第に孤独に苦しむようになり話し相手を探すが、人との接し方を知らないので全員から拒絶された。放浪中、邪神の気配を感じ痕跡を追うと、施設を発見しトージーと出会う。「友達を作る機会を与え、満足させる」という契約を結ぶ。エウォーナという優しい人間の存在を知らされ、話を聞いただけで夢中になる。

[END OF HOPE]

エウォーナに拒絶されたイセダは、エウォーナをヘゲネに飛ばす。その後トージーのもとへ報告しに戻る。次の友達候補を探すよう頼むが、エウォーナへの思いを捨てきれずにいる。

[END OF EWOHNA]

トージーに騙され、初めての友達を殺害され、何もなくなってしまった。失神から覚めると裏世界の洞窟に隠れ、暗闇の中で涙も流さずに座っていた。

【余談】

イグノアと深い関係を持つが、記憶を失っているため他人扱い。また人との接し方を知らないため、友達を作るには何らかの儀式が必要だと勘違いしている。

【旧設定】

旧設定では扇動の邪神と名乗っており、ヤンデレ具合も酷いものだった(作者の友人による証言)。

イグノア(9)

魔法使いの子孫。本人は自分が何者なのかをわかっていない。

【性格】

「くふふ」と笑う。イグノアの正統な子孫として漠然と人助けの使命感を持っている。感情が一部欠落しているが、他人から見た様子として違和感はない。ダティルの村長からひどい拷問を受けていたが、恨むことはなくただただ恐怖するだけ。気まぐれで、ついていくと言ったのに自分から勝手に帰ったりする。

【人生】

ダティルの村長によって監禁されていたが、魔法の力で自力で脱出し、地上ニグリュペスの井戸に隠れて生活している。以前はイタズラばかりして人々に迷惑をかけていたが、ダティルの村長に囚われてからは恐怖からイタズラをしなくなった。監禁中は様々な拷問を受けており、全身傷だらけである。

【余談】

32代目のイグノア。とある四つの呪いを背負っている。「ウボダイの村の王様」に登場したイグノアは15代目。

エヒドリ・ディーザ(47)

エウォーナを育てた男。エウォーナ以上に口が悪い。

【性格】

ぶっきらぼう。冷酷。…なのは外面だけで、本当は誰よりもエウォーナのことを心配し、大切に思っている。

【人生】

Information does not exist on the AEKS server.

【余談】

巨大建造物最深部でエウォーナと戦闘するイベントを計画したが、ボツになった。ディーザのことを忘れられないエウォーナの心がディーザの魂を縛り付けているので、意地でもあの世に逝かせてもらう!というもの。

その他のキャラクター

噂大好き男

本名を隠して組織に居座っている、うさんくさい噂をまき散らす男。組織の構成員としては古株で、今となっては創立メンバーの面々を知る数少ない人物の一人である。新人の頃のノランの師匠(教育係)として情報収集のノウハウを伝授した。

グルード

魔法使いの末裔を自称する男。正体は邪神だが、本人は才能のあるまじない師と思い込んでいる。辺境の地にひっそりと暮らし、自らの噂をたよりに訪れる人々の悩みをまじないで解決することを生業にしている。

二代目おそうじねえさん

施設の清掃業務をすべて行っている女性。組織の運営には一切かかわらないで、淡々と掃除だけしている。弟子の教育もしている。

おそうじねえさん見習い

未来の三代目おそうじねえさん。ノランと同期。組織にあまり興味を持っていない。

ストニ

組織の創立メンバーの一人にしてリーダー。ハルケシス出身。どんな些細なことであっても相談に乗り、どんな事態であっても冷静に対処できる。第一次大脱走の際殉職したことになっているが、遺体は見つかっていない。

シュトニサン・ティエジェ

かつて組織の経理、外交を担当していた人物。北の経済大国アリーグ出身。大富豪だったが、社会貢献のために組織に加入した。各国の支援を得るまでは組織の重要な財源だった。あるとき、自室のセキュリティに誤って引っ掛かり、あっけなく感電死。組織の混乱の原因となった。

クーフレァ

組織の創立メンバーの一人。北部の怪しげな宗教国エレアネス出身。明るく豪快な性格で組織のムードメーカー的存在だった。しかし突然失踪したため、その生死は不明。あまり人を信用しないヴィチナにも好かれていた。チェリィヤに好意を寄せられていたが、それを彼の口から聞くことはないだろう。

ポリンチ

組織の創立メンバーの一人。情報処理部の初代部長。中央管理システムを構築し、組織の機能的な基盤を作った。ストニの死亡後、トージーが現れるまで一時的にリーダーを勤めていた。施設内勤務であるにもかかわらず、現在は行方不明。

チェリィヤ

組織の創立メンバーの一人。クーフレァとともに業務に取り組むうちに、彼女へ好意を抱くようになる。しかしクーフレァの失踪をきっかけに、その精神は歪んでいった。

マッド・インベンター

ふん!この私にかんする説明を私以外の者がしようというのか?そうはさせんぞ!私こそが世界で最も優れた研究者であり、いかなる場においても嬉々として迎えられるべき天才である!私の功績が突き抜けて偉大であることに疑いの余地はなく、特に正四面体の第三の亜種を実際に発見し、さらに正四面体との意思疎通を見事やってのけたのは前例を見ぬ偉業!よしよしそうだそうだ!もっと手を叩け!私をあがめよ!絶対的に評価せよ!ふむ!他者の追随を許さずまったく新たな領域にいち早く取り組み、パイオニアとしての地位を確立したのは、そう!この私・・・(以下略)

仲間思いな機械

友好的なエクセルス。施設の設備の物理的な破損を自動で修復してくれる。ノランのお気に入りのエクセルス。人間の言語を少し解し、業務内容を報告したり、ぼやいたりする。

好意的な正四面体

通常の歪んだ正四面体は黒色。赤、青の歪んだ正四面体に続き、黄色い好意的な正四面体は第三の亜種である。人間の言葉を発し、自分が何者なのかを知りたがっている。

ダティル村長

貧しいダティルの村で搾取を続ける暴君村長。己の力に絶対的な自信があり、そのことで話を振ると乗ってくれる。力を示すために魔法使いのイグノアを捕らえ監禁していたことがある。

裏世界の青年

裏世界でじっと動かず、自らを「はぐれもの」と称する不思議な人物。正体は、表世界にいた個体とは別の好意的な正四面体。

読書好きな女

完全閉鎖された階層に保管されているエクセルス「読書好きな肖像画」の亜種。文字情報をインプットすることが生命維持であることに加え、文芸や人間の読書文化に興味があり、睡眠時以外は読書している。最近は単なる読書にとどまらず、音読を始めたので「音読好きな女」を自称している。

用語・その他

スワレ

お金の単位。南北で統一されている。

ワルズュ

お金の単位。1ワルズュ=1000スワレ。

エデラヘヴァ暦

一部の地域を除き世界で共通の暦。学問の国アギフの建国した日を「0,0,0,0」とし、2000日を1年、5年を1回、100回を1帰と表す。
例えば、エウォーナが組織に入会した年は「9,71,2」と表記し、「9帰71回2年」と読む。マテゥ洞窟が初めて開通した年は「8,61,0」と表記し、「8帰61回0年」と読む。

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